「ものごとは深く考えんほうが長生きじゃ」。そう話す歌之介さんは、お嬢様との会話でも「擬音語教えて」と頼まれれば「そうどすえ(祇園語)」、「イルカは頭がいい」「頭が良いイルカはつかまらんやろ」と軽妙に答えられるとか。また、「神社の鳥居はなぜ赤いのですか?」と圓歌師匠にたずねると、「塗ったからじゃよ」と返ってきたエピソードを披露して私たちの心を軽やかにほぐしてくださいました。
「明るく捉えていきましょう。人生は思った通りになる」と伝えると「思った通りにならん!」と怒る人もいて、「あぁ、『思った通りにならん!』と思った通りになっていますね」と返されるそうです。
つい私たちは幸せを外に求めてしまいますが、「私は左目で右目が見たい。一番近くにあるものは見えているようで見えていない」と歌之介さん。お弟子の方々にこう話されるそうです。「ものがあるから見ているんじゃない。見ているからものが見えてくる」「話を聴いているか?聞こえているだけじゃないか?」と。「錆びているナイフは誰も拾ってくれんけど、光っているナイフは必ず誰かが拾ってくれる。信念という羅針盤を持っている人はキラキラした人生を迎えられる」。自分の志向、捉え方次第で人生が変わる。笑いの絶えない時間の中で、背筋が伸びる思いがいたしました。
1978年3月に三代目・三遊亭圓歌に入門。1985年に若手演芸大賞最優秀二つ目賞を受賞、NHK新人落語コンクール入賞。1987年10月、先輩18人抜きで真打昇進、初代・三遊亭歌之介を襲名。1988年には故郷の鹿児島でミニ独演会(30分)を1日に14箇所で行い、1990年に鹿児島県より「さつま大使」の任命を受ける。1991年に国立演芸場「花形演芸大賞」金賞受賞。CD『B型人間』(2002)やビデオ『歌之介です!』(1995)など多数発表。映画『ひっとべ』(2001)『北辰斜にさすところ』(2007)『チェスト』(2008)に出演。2009年に自叙伝『月は撃つぞ!〜落語家歌之介がゆく』を出版。
開催日 | 講師 | 演題 |
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27.05.21 | ジャーナリスト者 井上 和彦 氏 |
日本を取り巻く安全保障環境 −情報を多角的に捉え、客観的な事実で判断する力を。− |
26.05.22 | 野球解説者 島田 誠 氏 |
苦難の克服 −あきらめない。それがプロの証。− |
25.05.23 | 作家・慶応義塾大学講師 竹田 恒泰 氏 |
日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか −自分の国に誇りを持てたらもっともっと輝ける。− |
24.05.24 | 経済ジャーナリスト 須田 慎一郎 氏 |
いま起こっていること、これから起こること −これからの中小企業の生き方− |
23.05.24 | 千房(株)代表取締役 中井 政嗣 氏 |
できるやんか! −人間って欠けているから伸びるんや− |
アクセス - 公益社団法人福岡西部法人会