世界の人と比べて、日本人がどれだけ日本のことを知らないか、日本を愛せていないかの調査データが示されて始まった記念講演。世界的にみても自国の成り立ちを知らない国民は日本人だけという事実に胸を衝かれる想いでした。そんななか、「ここ3 年くらいで日本のことを知ろうという変化が表れてきた」と話す竹田さん。きっかけの一つは2011年の東日本大震災。被災地の方々の、礼儀や礼節を失わず、互いに助け合う姿が世界で絶賛され、人の絆、和を大切にする日本人の精神が高く評価されたこと。このことが、日本の良いところを知ろうという変化を生み出したそうです。
続けて、民族の精神を成り立たせる「自然観」、「死生観」、「歴史観」の3 つの柱をもとに、日本人独特の精神を説明いただきました。食事の際に「命をいただきます」、「走り回ってくれてありがとう、ごちそうさま」と手を合わせる習慣が「自然観」、「死生観」を伝え、さらに「死生観」を、生きがい=「労働観」と捉えなおせば、「感謝されることに喜びを見出し、要求以上の精度で応える日本人の気質が経済大国へと導いたのでは」と話す竹田さん。「残りの「歴史観」を培う教育の実現で、日本の若者が自国に誇りを持てたら、もっともっと輝く。それが達成できてこその復興ではないか」との言葉に、将来への希望と、日本人気質を活かした仕事の可能性を感じた素晴らしい機会となりました。
昭和50年(1975年)、旧皇族・竹田家に生まれる。明治天皇の玄孫にあたる。慶応義塾大学法学部法律学科卒業。専門は憲法学・史学。作家であり、また慶応義塾大学法学研究科講師(憲法学)として、「特殊憲法学(天皇と憲法)を教えている。読売テレビ「たかじんのそこまで言って委員会」他、数々のテレビやラジオ番組などメディア出演し、多方面の分野で活躍中。
開催日 | 講師 | 演題 |
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24.05.24 | 経済ジャーナリスト 須田 慎一郎 |
いま起こっていること、これから起こること −これからの中小企業の生き方− |
23.05.24 | 千房(株)代表取締役 中井 政嗣 |
できるやんか! −人間って欠けているから伸びるんや− |
アクセス - 公益社団法人福岡西部法人会