「私は初来日した際、実はここ福岡の平尾浄水町に住んでいました」と意外な福岡との縁を冒頭に語ったケント・ギルバートさん。テレビなどでお馴染みの流ちょうな日本語で、軽快にお話を進められました。
ケントさんは、日本のどこが好きかと聞かれた時、その礼儀正しさや争いを好まないこと、誠実、正直、思いやり、義理人情、協調性、我慢強さ、潔さ、おもてなしの心などを列挙しつつ、結局は日本人そのもの、その国民性こそが最大の魅力だとおっしゃいます。。
しかし、その日本人の良いところが、悪い結果を招くとも指摘。空気を読む、組織の決定に無条件に従うことの危うさに触れ、さらに、変化や変革、失敗を極端に恐れる傾向は、臆病になって挑戦することを躊躇し、それが外交面や安全保障の面で大きなマイナスになると説くケントさん。その最たるものが、憲法改正問題であり、日本人の多くは戦後の流れを正しく理解していないのだとも。ケントさんは、戦後の GHQ による占領政策を詳しく解説し、その上で憲法は改正した方が良いと持論を述べられました。
外国人の視点から見た日本人、そして日本という国を知るよい機会となり、あらためて日本人として誇りを持てる点や自らの国の在り方など、今後、様々な局面において考える上での、多くのきっかけを与えていただいた講演となりました。
1952年、米国アイダホ州生まれ、ユタ州育ち。1971年に、米プリガムヤング大学在学中に19歳で初来日。1975年の沖縄国際海洋博覧会の際にアメリカ館ガイドとして再来日。1980年に大学院を卒業し、法学博士号と経営学修士号、カリフォルニア州弁護士資格を取得、東京の国際法律事務所に就職。1983年にテレビ番組「世界まるごとHOWマッチ」にレギュラー出演し、一躍人気タレントとなる。
近年は、企業経営や講演、執筆活動も行う。夕刊フジ連載「ニッポンの新常識」、読売テレビ系「そこまで言って委員会NP」、DHCシアター「真相深入り!虎ノ門ニュース」などで、「国が国民を守れない憲法9条こそが憲法違反」などの大胆な発言が話題になる。
開催日 | 講師 | 演題 |
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29.05.23 | 書道家 武田 双雲 氏 |
「文字の力、言葉の力、生きる力」 違いを認め合う。違いをリスペクトする。 |
28.05.23 | 落語家 三遊亭 歌之介 氏 |
明るく捉えていきましょう! 人生は思った通りになる。 |
27.05.21 | ジャーナリスト 井上 和彦 氏 |
日本を取り巻く安全保障環境 −情報を多角的に捉え、客観的な事実で判断する力を。− |
26.05.22 | 野球解説者 島田 誠 氏 |
苦難の克服 −あきらめない。それがプロの証。− |
25.05.23 | 作家・慶応義塾大学講師 竹田 恒泰 氏 |
日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか −自分の国に誇りを持てたらもっともっと輝ける。− |
24.05.24 | 経済ジャーナリスト 須田 慎一郎 氏 |
いま起こっていること、これから起こること −これからの中小企業の生き方− |
23.05.24 | 千房(株)代表取締役 中井 政嗣 氏 |
できるやんか! −人間って欠けているから伸びるんや− |
アクセス - 公益社団法人福岡西部法人会